国立国会図書館編集 ドキュメント戦後の日本 全50巻 国立国会図書館 切抜資料について
全50巻の構成
【社会編】 15テーマ 第1巻〜第15巻 15巻構成
戦後、日本人はいかなる意識を持ち、何を考え、行動してきたのか。
その結果いかなる生活と社会を獲得し、いかなる社会的事態を将来してきたのか。 政治意識、道徳意識、死生観、生活の価値観を探り、それが中産階層化していく 国民意識の形成と深い相関関係にあったことを〈社会〉のテーマで浮き彫りにする。 そして、その社会が生みだした犯罪、トラブル、公害の諸相を切り取る。
【政治編】 10テーマ 第16巻〜第25巻 10巻構成
戦後日本の社会を大きく変えていく占領、講和、安保体制はどのように維持されてきたか。
そして、その政治体制を継承し、維持してきた政権政党(保守政党)と 官僚組織(中央官庁)は何を考え、戦前と異なるいかなる機構を創りだしえたのか。 その政治体制は市民的自由をどのように保障したのか。 中央権力から最も遠いところにいるアイヌ民族と沖縄住民、 および元被支配民族であった朝鮮人の扱いの中に戦後日本の〈政治〉の姿を読み取る。
【経済編】 10テーマ 第26巻〜第35巻 10巻構成
戦後世界諸国の日本に対する評価と不信は、経済の高度成長に起因すると言っても過言ではない。
経済大国日本がどのようにして生まれてきたかを〈経済〉テーマの中で考察する。 また、池田勇人の国民所得倍増計画が掲げた五つの重要課題のうちに、 産業構造の高度化、人的能力の向上と科学技術の振興があったが、 高度成長を遂げた今日それらは実現した。 そのことが農業と伝統産業にいかなる変化をもたらしていったかを見る。
【文化編】 10テーマ 第36巻〜第45巻 10巻構成
1990年代以降に人々の耳目に届いた戦後世界の解体は、
決して政治システムだけの問題ではない。 この半世紀を振り返ると、〈文化〉と呼ばれる領域では、マスメディアが科学技術の成果を取り込み、 その影響力を強めていったこと、また子供と女性の存在が社会的な問題として 大きな脚光を浴び始めたことが特記される。 そして、教育のあり方が問われ、家族のあり方が問われた。 家父長制が批判され、家庭のあり方に起こった変化は住まいの習慣を変え、 それは食生活にまで波及した。そこに文化の大きな変容を見る。 旧世界を批判し新しい社会の構築に向かった戦後世界は、 自ら形成してきた社会の解体に逢着した。その全体像を明らかにする。
【科学と自然編】 5テーマ 第46巻〜第50巻 5巻構成
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