福祉・医療
川田貞治郎の「教育的治療学」の体系化とその教育的・保護的性格に関する研究
発行年月:2013年11月(大空社刊)
「教育的治療学」その体系化過程と理論・方法・実践の全貌を初めて提示
川田貞次郎(かわだ・ていじろう、1879-1959)は
第二次世界大戦以前に民間が創設した精神薄弱児入所施設の 一つで、大正8(1919)年6月7日、東京府大島に設立された財団法人藤倉学園(現在の社会福祉法人藤倉学園)において、設立時から彼が死去するまで常任理事・学園長として施設運営にあたった人物である。とりわけ学園長としての彼の業績は、藤倉学園での教育と保護の理論ならびに方法を教育的治療学と命名し、形成ならびに体系化したことであった。(…)
本書では、戦前の精神薄弱児に対する教育と社会事業の制度が未整備な中にあった精神薄弱児施設での教育と保護の実践およびその実態を探るべく、川田がいかなる理由から「教育的治療学」を構想、体系化し、それはどのような内容と方法で構成されていたのか、また彼の教育的治療学が、当時の精神薄弱児施設での教育と保護の理論ならびに方法としていかなる意義があったのかについて明らかにすることを目的とする。(序章 本書の目的より)
里子・里親という家族
発行年月:2012年12月(大空社刊)
ファミリーホーム=「小規模住居型児童養育事業」(第2種社会福祉事業。児童福祉法第6 条3第8項)の通称。要保護児童と呼ばれる血縁のない子どもたちを自治体から預かって養育する制度・組織で2009年に法定化された。
多人数の里子を養育する里親の著者夫婦は、福岡県の第1号として2010年にファミリーホームに移行し、「吉田ホーム」として血縁のない子どもたちと生活している。本書は著者が、子どもたちに出会い、里親となり、子どもたちを養育して実親のもとに返し、あるいは社会に巣立たせてきた経験を「里親日記」のように語った体験・実話集。1話1話が、子どもとその実の親、また学校・施設や地域社会と格闘する「里親」の記録となっていて、読む者は、嘆息・同意・落胆・称賛・苦笑を禁じ得ず、しかし最後には希望と勇気を与えられる稀有な「人生の書」。
里子事業の歴史的研究
発行年月:2011年7月(大空社刊)
少子・高齢社会で変容をとげる日本の「家族」の姿―その中で〈里子=里親〉という関係は、今後見過ごせない重要なあり方になっている。里親「当事者」としての豊富な経験をもとに、現代日本の〈里子=里親〉活動を実証的に捉えた稀有な業績。
官庁資料のみに頼りがちな従来の研究を一新/里親会などの「当事者・経験者」からの直接取材を駆使した独自の資料蒐集と豊富な統計図表/戦後日本の「里子・里親事業」の歴史と実態が明らかになり、初めて現代日本社会の本質が見えてくる。
キーワード:里子、里親、実親、非血縁、養子縁組、家族、子どもの権利、児童相談、児童虐待、障害児、制度、福祉…
シリーズ福祉に生きる67 原崎秀司
発行年月:2014年10月(大空社刊)
(はらさき・ひでし 1903・明治36~1966・昭和41年) 日本最初の組織的ホームヘルプ事業である「家庭養護婦派遣事業」(現在の訪問介護派遣事業)を創設。原崎が導入したホームヘルプ制度は、現代日本社会の根底を支える在宅福祉・地域福祉をもたらし、さらに将来へとつながっている。
シリーズ福祉に生きる66 菊田澄江
発行年月:2014年5月(大空社刊)
(きくた・すみえ 1906・明治39~1995・平成7年) 戦争の犠牲者となった子どもを抱えた母親たち。困窮を極めた母と子のために必要なもの、それは、働くための職業技術を教え、仕事も出来て、子どもの世話も出来る、授産所と保育所を創り上げなければ。さまざまな困難を克服しながら、持ち前の熱意と行動力で、それらを創り上げていった。
シリーズ福祉に生きる65 奥村多喜衛
発行年月:2013年12月(大空社刊)
(おくむら・たきえ 1865・慶応元~1951・昭和26年) 土佐国(現・高知県安芸郡田野町)生まれ。高知中学(現・高知追手前高)に学び、土佐自由民権運動を経て、同志社神学校卒後、1894(明治27)年にハワイに渡り、ホノルルで亡くなるまで、日本人移民と日系人のために働いたキリスト教伝道者。…第二次大戦前後には日米平和のために働き、真珠湾攻撃の窮地に身をおきながらも、日米の間に立ち、打開策を打ち出してゆく「国際福祉」の先駆者であった。
シリーズ福祉に生きる64 小林運平/近藤兼市
発行年月:2014年10月(大空社刊)
(こばやし・うんぺい 1865・慶応元~1916・大正5年)(こんどう・けんいち 1896・明治29~1947・昭和22) 歴史のひだの中に埋もれてはならない!北海道特殊教育・盲聾唖教育の嚆矢、学校運営に奔走し続けた先覚者二人の生涯。この子らとて教育可能である!義務教育から見放されている、これらの子どもたちを見捨てるわけにはいかない!伝えたい内容が山ほどあるのに、それを相手に伝えられずに、苦しんでいる様子を思いながら…。
シリーズ福祉に生きる63 大場茂俊
発行年月:2013年7月(大空社刊)
(おおば・しげとし 1923・大正12~1998・平成10年) 「人間は常に未完成である。だから絶えず教育されなければならない。幼い子はもちろん、知恵の遅れた子等も恵まれた環境と指導のもとで、より大きく成長し、社会復帰も可能となる。この事業に携わる人々は、皆執念の人でなければならない。執念によってこそ、この道も拓かれる。」
シリーズ福祉に生きる62 髙江常男
発行年月:2012年12月(大空社刊)
(たかえ・つねお 1927・昭和2~2007・平成19) 「身体障害者が社会の中で孤立する事なく、自立して働きたいと願う者には、そのための施設や職場等、雇用の場を確保する事である。その雇用の道が閉ざされている現実を打開するためには、身体障害者の自活の道を自分たちで切り拓いて行くしかない。障害者が生活できるだけの賃金を支払える授産事業を目指すべきだ」右眼両腕を失いながら人生に挑み続けた男に、福祉の実践を学ぶ。
シリーズ福祉に生きる61 永井隆
発行年月:2011年8月(大空社刊)
(ながい・たかし 1908・明治41~1951・昭和26年) 医師であり自身も長崎原爆の被爆者でありながら救護活動を指揮、重症闘病中の自己を研究・記録。その不屈の精神力、壮絶・凄烈な生涯。チェルノブイリ原発事故の時、国内外の医師たちの心を動かし影響を与え、東日本大震災に駆けつけている人たちの支えともなった「世界の永井隆」その精神は今も世界の多くの人たちの心に生きている。











