福祉・医療
シリーズ福祉に生きる67 原崎秀司
発行年月:2014年10月(大空社刊)
(はらさき・ひでし 1903・明治36~1966・昭和41年) 日本最初の組織的ホームヘルプ事業である「家庭養護婦派遣事業」(現在の訪問介護派遣事業)を創設。原崎が導入したホームヘルプ制度は、現代日本社会の根底を支える在宅福祉・地域福祉をもたらし、さらに将来へとつながっている。
シリーズ福祉に生きる66 菊田澄江
発行年月:2014年5月(大空社刊)
(きくた・すみえ 1906・明治39~1995・平成7年) 戦争の犠牲者となった子どもを抱えた母親たち。困窮を極めた母と子のために必要なもの、それは、働くための職業技術を教え、仕事も出来て、子どもの世話も出来る、授産所と保育所を創り上げなければ。さまざまな困難を克服しながら、持ち前の熱意と行動力で、それらを創り上げていった。
シリーズ福祉に生きる65 奥村多喜衛
発行年月:2013年12月(大空社刊)
(おくむら・たきえ 1865・慶応元~1951・昭和26年) 土佐国(現・高知県安芸郡田野町)生まれ。高知中学(現・高知追手前高)に学び、土佐自由民権運動を経て、同志社神学校卒後、1894(明治27)年にハワイに渡り、ホノルルで亡くなるまで、日本人移民と日系人のために働いたキリスト教伝道者。…第二次大戦前後には日米平和のために働き、真珠湾攻撃の窮地に身をおきながらも、日米の間に立ち、打開策を打ち出してゆく「国際福祉」の先駆者であった。
シリーズ福祉に生きる64 小林運平/近藤兼市
発行年月:2014年10月(大空社刊)
(こばやし・うんぺい 1865・慶応元~1916・大正5年)(こんどう・けんいち 1896・明治29~1947・昭和22) 歴史のひだの中に埋もれてはならない!北海道特殊教育・盲聾唖教育の嚆矢、学校運営に奔走し続けた先覚者二人の生涯。この子らとて教育可能である!義務教育から見放されている、これらの子どもたちを見捨てるわけにはいかない!伝えたい内容が山ほどあるのに、それを相手に伝えられずに、苦しんでいる様子を思いながら…。
シリーズ福祉に生きる63 大場茂俊
発行年月:2013年7月(大空社刊)
(おおば・しげとし 1923・大正12~1998・平成10年) 「人間は常に未完成である。だから絶えず教育されなければならない。幼い子はもちろん、知恵の遅れた子等も恵まれた環境と指導のもとで、より大きく成長し、社会復帰も可能となる。この事業に携わる人々は、皆執念の人でなければならない。執念によってこそ、この道も拓かれる。」
シリーズ福祉に生きる62 髙江常男
発行年月:2012年12月(大空社刊)
(たかえ・つねお 1927・昭和2~2007・平成19) 「身体障害者が社会の中で孤立する事なく、自立して働きたいと願う者には、そのための施設や職場等、雇用の場を確保する事である。その雇用の道が閉ざされている現実を打開するためには、身体障害者の自活の道を自分たちで切り拓いて行くしかない。障害者が生活できるだけの賃金を支払える授産事業を目指すべきだ」右眼両腕を失いながら人生に挑み続けた男に、福祉の実践を学ぶ。
シリーズ福祉に生きる61 永井隆
発行年月:2011年8月(大空社刊)
(ながい・たかし 1908・明治41~1951・昭和26年) 医師であり自身も長崎原爆の被爆者でありながら救護活動を指揮、重症闘病中の自己を研究・記録。その不屈の精神力、壮絶・凄烈な生涯。チェルノブイリ原発事故の時、国内外の医師たちの心を動かし影響を与え、東日本大震災に駆けつけている人たちの支えともなった「世界の永井隆」その精神は今も世界の多くの人たちの心に生きている。
シリーズ福祉に生きる60 奥田三郎
発行年月:2011年5月(大空社刊)
(おくだ・さぶろう 1903・明治36~1983・昭和58年) 精神障害者医療と精神薄弱者福祉の実践現場における臨床経験から「治療教育的人間学」を体系化し、多くの人材を育て、北海道の「特殊教育の祖」と称される。稀にみる透徹した吟味と綿密な実証で「人間理解とその支援への実践的探究」に捧げ、医療と教育と福祉の統合を求めたその生涯。
シリーズ福祉に生きる59 グロード神父
発行年月:2011年2月(大空社刊)
(フィリッポ・グロード Philippe Gourraud 1927・昭和2~2012・平成24年) 1954・昭和29年、フランス人宣教師として来日、北海道函館の地に〈尊厳をもって生きる〉「高齢者人権憲章」の理念のもと、高齢者施設を開設。また、日仏親善や函館野外劇創始など、地域活性化にも貢献。国境を越えて信仰と市民の協力に支えられる社会福祉の幸福な結実をみる。
シリーズ福祉に生きる58 長沢巌
発行年月:2010年10月(大空社刊)
(ながさわ・いわお 1927・昭和2~2007・平成19年) 「人間の価値は、その能力にあるのではなくて、その存在そのものにあるのだ、ということを私たちは園児・寮生たちから教えられてきました。世話を受けているこの人たちから私たちが教えられることは非常に多くあるのです。」障がい者のみならず、高齢者も地域の人々も一緒になって、共に生きる共同体の実現に邁進した。実践への示唆に富む「セイント」の一生。