江戸時代庶民文庫 100巻 絵本集草ほか

第2期第8回(全5巻・96~100巻)配本所収

解題者:小泉 吉永

発行年月:2021年10月

価格:18,700円(本体17,000円+税10%)

ISBN:978-4-86688-100-3

体裁:A5判・340頁・上製・クロス装

特記:分売可

江戸時代庶民文庫 100巻 絵本集草ほか

【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【画譜】
○絵本集草(長谷川光信・岡山繁信ほか/宝暦頃)
○北樹画譜(葛飾北樹/嘉永5年頃)
○半山画譜(松川半山/明治初年)

○絵本集草(長谷川光信・岡山繁信ほか/宝暦頃)
宝暦頃刊行の絵本10点を集成・再刊したもの(木版刷り)。① 絵本趣向尽(北尾雪坑斎画。雑俳の絵解き)、②吉日増見鑑(馬淵光信画。年中行事や風物を描いた絵本)、③当世絵本隠笠節分話(北尾雪坑斎画。当世風絵物語)、④絵本対歌実( 北尾雪坑斎画。狂歌絵本)、⑤古今栢毬哥(北尾雪坑斎画。童謡の絵物語)、⑥絵本淀之流(長谷川光信画。京都と大阪の風俗を対照させた狂歌絵本)、⑦絵本旅の旭(長谷川光信画。諸国名物風俗絵本)、⑧ 扇子勤功誌絵抄([大阪]糸屋市兵衛板。北尾雪坑斎画。新年の年玉、礼儀や祝儀を述べる必需品、土産物やお祝いの進物など、扇の功用を絵解きした絵本)、⑨花兜名香鎧(岡山繁信画。源頼政、木曽義仲など故事や名場面を描いた武者絵本)、⑩福徳恵方参(北尾雪坑斎画。節分に厄払いが唱える文句を絵解きした祝儀物の絵本)を収録。

○北樹画譜(葛飾北樹/嘉永5年頃)
葛飾北斎晩年の門人で、江戸後期(弘化~嘉永頃)の浮世絵師である北樹の、刊本ではほぼ唯一の作品。見開きの山水画と半丁に小さな挿絵を数多く描いた人物や魚鳥・草木等
の挿絵を集めた画譜で、特に人物画は表情豊かで、『北斎漫画』を想起させる筆づかいや図柄が目立つ。

○半山画譜(松川半山/明治初年)
松川半山の挿絵を集めた淡彩刷りの画譜で、表情豊かな庶民風俗画、優れた情景描写の風景画や和漢の故事に因む挿絵など90葉を掲げて雑俳を添える。雲和亭湖龍編、松川半山画、嘉永4年刊『画口合瓢之蔓』3巻3冊の挿絵のほとんどを抽出・改編したもの。

解題者紹介:往来物研究家、往来物倶楽部代表、立正大学・人間総合科学大学非常勤講師、学術博士。(原版作者は各巻参照)

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