江戸時代庶民文庫 96巻 規矩分等集ほか
第2期第8回(全5巻・96~100巻)配本所収
発行年月:2021年10月
価格:20,900円(本体19,000円+税10%)
ISBN:978-4-86688-096-9
体裁:A5判・450頁・上製・クロス装
特記:分売可
【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【測量】
○規矩分等集(万尾時春/享保7年)
○量地図説(甲斐駒蔵/嘉永5年)
○〈六分円器〉量地手引草(村田如訥/嘉永6年)
○量地円起方成後編(剣持章行/安政2年)
○規矩分等集(万尾時春/享保7年)
作者が考案した「四方六面𨦈(四方六面様合曲尺)」(水を盛って平準をとることにより水平・直立を正すことのできる真鍮製の測量具)の仕組みやその使い方を始め、種々の測量かねためあわせがね具や測量方法、また、日月運行など天文・暦学の初歩知識を述べた入門書。多くの図解を掲げる。
○量地図説(甲斐駒蔵/嘉永5年)
初学者用の測量術入門書。算法を知らない者でも、木製の測量器を使い、磁石を用いず、曲尺があれば遠近高低から田畑・屋敷、国郡郷村の量地まで可能と謳う。正方儀、水縄、野帳、間竿 、仮標、界針、鈎股弦、見通高目的図、隔川量山高図など合計43項目。
○〈六分円器〉量地手引草(村田如訥/嘉永6年)
「六分円器(六分儀)」の原理・構造・使用法から、それを用いた測量の実際までを述べた測量術入門書。六分円器は、天球上の二点間の角度をはかる携帯用の器械(広辞苑)で、「セキ(ク)スタント」とも言う。「六分円器は、西洋の人創製する所にして、其機智巧思の精、和と唐との能くおよぶ所に非ず。航海必用の器なり。」
○量地円起方成後編(剣持章行/安政2年)
嘉永6年(1853)刊の正編の後編。複雑な形状の土地の測量の手順を細かく図解、また野帳(検地などの現場で記した基礎的な測量帳簿)や縮図の書き方も例示するなど、より実践的な内容。
解題者紹介:往来物研究家、往来物倶楽部代表、立正大学・人間総合科学大学非常勤講師、学術博士。(原版作者は各巻参照)
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