江戸時代庶民文庫 91巻 町人考見録ほか
第2期第7回(全5巻・91~95巻)配本所収
発行年月:2021年5月
価格:19,800円(本体18,000円+税10%)
ISBN:978-4-86688-091-4
体裁:A5判・390頁・上製・クロス装
特記:分売可
【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【商業】
○町人考見録(三井高房/享保頃)
○諸国道中商人鑑(竹野半兵衛・壺井円水/文政10年)
○町人考見録(三井高房/享保頃)
三井総本家三代の高房が、二代高平(宗竺)が見聞した、主に京都町人の没落事例をまとめたもの。計50話と跋文中に5例を載せるが、大半は「大名貸し」「贅沢」「才覚不足」等による失敗事例で、没落商人を他山の石とする商人教訓書と言える。わずかながら成功した模範的商人、河村随見(瑞賢)、鴻池善右衛門等の事例も交える。「町人の盛衰は其主の守りにあり。よつて、昔よりの町人の家を失ふ趣を親に尋ねてしるし置、家門の輩にも見せ度旨をすゝむ。」(跋)
○諸国道中商人鑑(竹野半兵衛・壺井円水/文政10年)
中山道(板橋~川越~松山~小川~寄居~藤岡~冨岡~下仁田~初鳥屋等)の、道中宿駅ごとの宿屋や名物・名産品の店舗情報(業種業態・販売品目、商標、屋号、住所等)を紹介した名鑑。所々に店舗外観や周辺の風景図なども掲げる。「国々の諸問屋および名家の工商、或は所の名産、当時手びろく仕いれ、値段・恪好よろしき店、亦は累代験功ある売薬ならびに諸病の妙やく・料理茶屋・水茶屋、名高き旅籠屋にいたるまで委細にしるし…」(序)
解題者紹介:往来物研究家、往来物倶楽部代表、立正大学・人間総合科学大学非常勤講師、学術博士。(原版作者は各巻参照)
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