アジア
アジア学叢書 360巻 鮮満地方
発行年月:2022年8月
国策団体・鮮満協会理事、大手旅行社大連支部代表等、朝鮮の実情を知るプロが現地人とそこに生きる日本人の姿を伝える。〔収録資料3点〕
原本①:大喜多筆一編著『新朝鮮』鮮満協会、1922・大正11年刊[使用底本は昭和3年三版]、本文130頁、写真48点。
原本②:平野博三著『鮮満の車窓から』大阪屋号書店、大正13年刊、本文293頁、写真15点、「慶州及附近略図」折込。
原本③:朝鮮総督府鉄道局編『南鮮地方 昭和十四年版』朝鮮総督府鉄道局、昭和14年刊、本文22頁、写真18点。
アジア学叢書 359巻 朝鮮満洲 支那のぞ記
発行年月:2022年8月
10数年ぶり再訪した初任の地・朝鮮を経て中国へ。新聞記者にして俳人・陶芸評論家の自由闊達な筆致による旅日記。
原本:東京刊行社・大阪屋号書店、1922・大正11年刊(使用底本は大正11年再版)
アジア学叢書 358巻 簡易 満洲案内記 昭和十三年版
発行年月:2022年4月
原本:南満洲鉄道、1938・昭和13年刊。
満洲全体に分布する鉄道に沿い、旅行上に必要な事項を盛りながら、観光地・景勝地・都市を見学する順路を記載し、実用的に構成。小型ながら簡明的確な記述。15点の折込地図類は[別冊]としてまとめ、閲読しやすいように復刻した。
アジア学叢書 357巻 満洲建国の人々
発行年月:2022年4月
原本:潮文閣、1944・昭和19年刊。
「満洲建国のことは最早厳然たる歴史的事変である。にもかかわらず、それを歴史的事実として取扱うには余りにもなまなましいのだ。…であるからこそ「満洲建国の人々」は、我等国民の情熱をきわめて熾烈に鼓舞し…」(序より)。実証的歴史小説と言われた著者の「建国史」は…当代一般の認識を代表するのか…。
アジア学叢書 356巻 満洲国事情
発行年月:2022年4月
満洲国の国となりを概観し、都市・名所をくまなく巡る案内3資料を合本。写真・図51点収載
原本①:満洲事情案内所編『満洲国勢』〈満洲事情案内所報告74〉満洲事情案内所、1940・昭和15年刊、本文150頁。
原本②:東亜旅行社編『満洲』〈東亜旅行叢書第28輯〉東亜旅行社、1943・昭和18年刊、本文124頁、写真16頁。各地の史蹟・名勝・伝説・行事・名産を簡明・精確に記す好旅行案内(日程・費用概算含む)。
原本③:日満実業協会編『満洲の採金に就て』日満実業協会、1935・昭和10年刊、本文88頁。主要産業「採金」事業の実情を伝える資料。
アジア学叢書 355巻 満洲移住生活
発行年月:2022年4月
「移住」を検討する人々のために発行された、満洲理解のための3資料を合本。写真・図30点/「満洲農業移民入植図」2点(折込)収載。
原本①:三浦悦郎編『満洲移住読本』改造社、1939・昭和14年刊、本文138頁。
原本②:拓務省拓務局編『満洲青年移民の栞』拓務省拓務局、1938・昭和13年刊、本文30頁。
原本③:牛久昇治著『満洲に適する健康生活』大阪屋号書店、初版1940・昭和15年刊(底本は昭和17年刊四版)、本文227頁。序:高野六郎、守中清。現地での衛生健康生活についての具体的注意に満ちた希書。
アジア学叢書 353巻 アラビア奥地行
発行年月:2021年12月
原本:大和書店、1943・昭和18 年刊。
写真・図72点収載。原著者W.B. Seabrook (1884-1945)は、原始民族特に宗教を研究したアメリカ人作家。本書(1927 年刊)、アラビア北部辺境地帯の調査・探索は1925 年になされた。「著者の観察の焦点は、あくまで宗教に在るのであって、民族運動と称するが如き政治面は一切これを押し殺している(訳者序)」の通り、強盗、武器、沙漠、城壁、遊牧、駱駝、騾馬、山羊、騎馬、商隊、テント、食事、絨毯、礼拝、キリスト教論、托鉢僧、巡礼、裁判、刑罰、婦人、出産、子供、祭、アラビア語、詩歌…現地人との会話が豊富に挿入されて、回教・イスラム的世界が眼前に生き生きと展開され、古びない記録となっている。
アジア学叢書 352巻 樺太風物抄
発行年月:2021年12月
原本:七丈書院、1944・昭和19 年刊。
著者自筆絵12点収載。著者は北陸(富山)出身の画家・美術教師(と推測される)で、樺太に在住。昭和19 年時点で樺太には約40 万人の邦人が生活していた。北方寒地での日常の暮しぶりが、適切な背景説明(歴史・地理等)と芸術家的感性をもって肌身に伝わってくる描写の読みやすい文章で綴られた好風物記。
アジア学叢書 351巻 南太平洋踏査記
発行年月:2021年12月
原本:日比谷出版社、1943・昭和18年刊。
写真104点、折込1点(南太平洋地図)収載。昭和15 年(1940)11 月から翌年元旦まで約2 ヶ月の南洋諸島実情調査の記録。1941 年12 月、大東亜戦争勃発
を機に、南洋群島に四半世紀在住し、現地と在留邦人の消息に通じていた経験をもとに、あまりに「知らない内地人」のためにあえて筆をとった。