アジア学叢書　352巻　樺太風物抄

第50回配本「アジア巡り編」全6巻（348～353巻）所収

著者：谷内尚文

発行年月：2021年12月

価格：14,300円（本体13,000円＋税10％）

ISBN：978-4-908926-97-6

体裁：Ａ5判・250頁・上製・クロス装

原本：七丈書院、1944・昭和19 年刊。
著者自筆絵12点収載。著者は北陸（富山）出身の画家・美術教師（と推測される）で、樺太に在住。昭和19 年時点で樺太には約40 万人の邦人が生活していた。北方寒地での日常の暮しぶりが、適切な背景説明（歴史・地理等）と芸術家的感性をもって肌身に伝わってくる描写の読みやすい文章で綴られた好風物記。

（目次より）樺太の冬/ オロッコの話/ 熊射ちの話/ 樺太の酪農/ 突阻山紀行/ 写真帳より（残雪、水芭蕉、鰊場風景、白樺、馬橇）/ たんぽぽ/ 山女と蝉/ 連絡船/ 山と草の実/ 小沼の秋/ ヒュッテ泊り/ 啄木鳥/ 草原詩情（雲と草原、野花、原始林、サガレンの追想、敷香にて、オタスの杜・土人部落）/ 氷河/ ツンドラに夕陽は沈む/ 海豹島/ 樺太の春/ 芸術と北方自然観