アジア学叢書 348巻 カメラとペン 蘭印踏破行

第50回配本「アジア巡り編」全6巻(348~353巻)所収

著者:渋川環樹

発行年月:2021年12月

価格:23,650円(本体21,500円+税10%)

ISBN:978-4-908926-93-8

体裁:A5判・440頁・上製・クロス装

アジア学叢書 348巻 カメラとペン 蘭印踏破行

原本:有光社、1941・昭和16年刊。
写真160点、折込地図2点(著者蘭印踏破コース、蘭領東印度全図)収載。著者は記者で、執筆時は読売新聞特派員、シンガポール支社長(のちジャカルタ支局長)。第二次世界大戦が激しさを増す中、1940 年8 月から4 ヶ月間、オランダ領東印度を巡った見聞記。おびただしい数の写真が臨場感をもって当時の風物・生活の姿をいまに残している。人々との会話・談話も豊富、記者らしい読みやすい文章で、場面、当時の背景情報と軽快に話が展開する。

(目次より)①南への船出②ジャバ(スラバヤ、古き王都ジョクジヤ、水城、ボルボドールとプランバナンの仏蹟、土人部落の日本人物産商、首都バタヴィア、ボイテンゾルク熱帯植物園)③スマトラ(スンダ海峡を越えて、石油の都パレンバン、土人船で鰐棲む川を遡る、マーラロピイの平和郷、山間の町チューロップを経て印度洋岸へ、中部縦断道路、森の都パダン市、メナンカボー族の中心都市ホートデコック、月光砕けるシボルガー港、バタ族の部落を訪ねて、黄菊白菊かおるブラスタギー、邦人活動の中心メダン市、抗戦30 年アチエ人の古都コタラヂャ、西北端島サバンへ、ジャングルの空を飛ぶ)④ボルネオ(霧の町バンジェルマシン、領土を日本に献上:熱血王の秘史、老邦人祖国への抗議、ダイヤの露天掘、焰の原野をぬけて、髑髏の門:ダイヤ族の首塚、土人ゴムの中心地帯、胡蝶蘭の島にて、石油の城砦バリクパパン、水と空覆ふ油井櫓:サンガサンガ⑤セレベス(ドンガラの港を過ぎて、南洋桜さくマカッサ港、夏草茂る戦の跡、ブギス族の土地、往年の大親分・石橋老との邂逅、山駕籠にのって金山へ、トラヂャ族の秘境、鬼気迫る絶壁の墓、メナド附近

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