アジア学叢書 323巻 台湾旧慣 冠婚葬祭と年中行事

第44回「台湾編」全4巻(321~324巻)配本所収

著者:鈴木 清一郎

発行年月:2018年9月

価格:27,500円(本体25,000円+税10%)

ISBN:978-4-908926-58-7

体裁:A5判・570頁・上製・クロス装

アジア学叢書 323巻 台湾旧慣 冠婚葬祭と年中行事

「本島警察界に於ける台湾語研究者の第一人者」(序:台湾総督府警務局長=石垣倉治)による台湾の習俗・信仰・習慣・言語研究の集大成。
原本:台湾日日新報社・1934・昭和9年刊。

【目次抄】《第1編台湾民族性と一般信仰観念)) 1.台湾と支那2.敬天思想と祖先崇拝3.階級観念(上九流、下九流) 4.台湾移住と寺廟建立5.支那祭統制6.神概念(自然崇拝、人間崇拝、器物崇拝) 7.祠廟に於ける祭神の地位(主神、属神) 8.神軍の観念9.詞廟の教義的分類(儒教、仏教、道教、斎教) 10.神罰と因果応報11.呪詛観念12.風水説13.神仏祖先を祭祀する団体14.神仏礼拝と祈祷(供物の種類、金銀紙、爆竹) 15.巫覡術士の法術《第2編出生冠婚葬祭等の慣習》1.出生(子授けの神、生娘々、迷信の種々、男子系統主義、胎児の男女別を知る法、旧慣に依る生児の所属、命名と其の標準、改名、三朝の礼、初誕生祝、拝床母、纏足、弁髪) 2.冠礼3.結婚(同姓不婚と其理由、姓氏の起源と変遷、賜姓政策、重姓、婚姻の種類と適婚年齢、戸口上の家族、養子、過房子、招婿、招夫、妾、私生児、棄児、花嫁選定の条件、六礼と婚姻の諸行事、宴席に於ける注意と近来の結婚披露宴、花嫁ひやかしとひやかし文句、里帰り、寄礼、位牌結婚、離婚) 4.葬祭(死亡に対する観念、搬舗=臨終の寝床移し、運棺と寄棺、討債子の観念と死体の処置、遺嘱=遺言と後見、脚尾飯・脚尾紙=死者に供える飯と銀紙、猫を恐る、喪服分配、引導渡し、魂吊=霊代〔たましろ〕、沐浴、辞生、清浄、納棺、葬式、喪家に贈る物、公弔、安霊、墓の竣工式、風水=墳墓の形状、供養、百箇日、一週忌、喪と喪服の種類、除霊、位牌合祀式、香典返し、誕生忌、埋骨、無縁納骨堂) 《第3編年中行事と例祭》正月(元日=開正と賀正、屠蘇散、歩き初めの迷信、禁食重湯と甘餅、松の内の汚物の始末、開筆=書き初め、賭博、昼寝/鼠の結婚日、接神の行事、店開き、松明け、女媧氏奉祀廟と伝説、娘々祭と沿革、七種菜、関聖帝君祭、燈猜、盤古大王廟祭、迷信数々、聴香、五妃廟祭、鄭成功誕生祭、開印=御用始め、迎春=立春前一日) 二月(福徳正神=土地公の伝説と做牙の行事、基隆郡万里庄周倉廟祭、福引、文昌帝誕生祭、孔子廟と孔子祭、釈奠の礼、観音仏祖誕生祭、台北市龍山寺、広沢尊王祭、三山国王祭) 三月(崇善洞祭、寒食節、清明節、玄天上帝祭と伝説、台南媽祖廟祭、保生大帝祭、鳳山宮祭、太陽公誕生祭、神註娘々祭、北港媽祖、東獄大帝祭) 四月(七夫人祭と伝説、松王爺祭、洗仏節、劉公廟祭、保儀大夫祭、釈迦如来成仏日、黒虎将軍祭と伝説、神農大帝祭) 五月(端午節と扒龍船、雄黄船、菖蒲・艾・榕樹の枝等を挿す行事、闘争戯、馬公域隍廟祭、武廟関帝君誕生祭、台南武廟祭と創立縁起、台湾固有催物芸閣の一例、指南宮祭、張天師誕生祭) 六月(天貺祭、犬猫の洗浴日、音楽の神田都元帥祭、彭祖忌日、台中城隍爺廟祭、観音仏祖得道昇天日、万華西秦古廟の沿革と配祀雷万春水流王の由来、明の大祖九世の裔寧靖王を祀る華山殿の沿革と伝説) 七月(開鬼門=地獄の釜聞き、子供の神床母と行事、拝床母の由来伝説、七娘媽生日、七夕、鄭成功を祀る開山神社祭、普度の行事一般、法主公誕生祭、斉天大聖君誕生祭、新荘地蔵庵祭、台湾人の他界観念と大衆爺・有応公・池頭夫人、訴訟の神崩敗爺と信仰観念、関鬼門=地獄の釜閉じ) 八月(謝平安の行事、竃の神司命灶君誕生祭、孔子祭、北獄大帝誕生祭、中秋節と月餅、中秋鑑月、詩会と燈猜、夜更かし長命すとの迷信と聴香、猫を祀る宜蘭郡上新興天神宮祭、石頭公祭り、広沢尊王祭) 九月(一日一万以上の礼拝者あった黄状元公祭と由来、重陽節と登高、太子爺祭、九天玄女祭、曹公祠祭、五顕大帝祭、薬師如来祭) 十月(水仙尊王祭日、下元水官大帝祭、陳姑娘祭、倣醮の行事) 十一月(悪疫水火災防止の神南獄聖侯廟祭、冬至節と行事、小作其他の契約日、祭祖祠、阿弥陀如来祭日、清の水師提督を祀る将軍廟祭、王爺に関する伝説) 十二月(尾牙の行事、木工の神魯班公誕生祭、尾期、送神の行事、煤掃き、春聯、御用納め、正月の餅、天神下降日、長年菜と正月の料理の材料、辞年と春飯、門簽、台湾人の結婚式挙行の時期)。<付〉支那祭統制一覧表、祠廟祭神の地位(大判折込)。

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