アジア学叢書 346巻 馬来語広文典

第49回配本「言語2(マレー語)編」全5巻(343~347巻)配本所収

著者:宇治武夫

発行年月:2021年4月

価格:23,100円(本体21,000円+税10%)

ISBN:978-4-908926-90-7

体裁:A5判・500頁・上製・クロス装

アジア学叢書 346巻 馬来語広文典

原本:岡崎屋書店、1940・昭和15年刊[使用底本は昭和17年三版]。
〈自序〉私は大正11年4月東京外国語学校馬来語科に入学して、恩師上原訓蔵先生について馬来語の手ほどきを得、今日まで一ト時も馬来語とは離れた事がない程専ら馬来語研究に身も心も打込んで来た気儘者であるから、勢ひ講述の態度が不遜である様な事もあるかも知れないが、何卒寛大なる襟度を以て赦して頂き度いのである。

特に書中先輩諸兄の見解に私が疑問と思ふ点は一々指適し、且つ私一流の独断的解釈をしたところも少なくなく、従来英書或は蘭書によつて馬来語文法を会得なされた人達には必ず不快の念を懐しめる事があるに違ひないが、之は所謂我田引水の独善的なものでなく、さうする事が馬来語に対して最も忠実であると云ふ確信のもとになした事であるから、此の点も予め諒解を得て置きたいと思ふ。中でも「関係代名詞」「動詞の原動態、被動態、使動態」「接頭辞、接尾辞、接頭接尾辞の用法」等は私が最も力を入れたところであるし、又他の馬来語参考書には未だ嘗て説明されてない文章篇を加へたので、幸ひ読者が私の意とするところを諒とせられ、本書を精読し下さるならば、馬来語の精神は勿論馬来語文法の要領も亦自ら理解され、確固たる或る何物かを把握する事が出来ると同時に、我が国策たる大東亜共栄圏確立の精神にも合致し、以てその願望に副ひ得るに相違ないと私は確信する。


(目次より)[一]1)馬来語の字体と綴字 2)発音解説 3)句点記号と大文字/[二]1)馬来語の分類 2)馬来語の運用(名詞/代名詞/形容詞/動詞/副詞/感動詞/助辞)/[三]1)馬来語の文章(種類/成文/主語、述語、客語の省略) 2)馬来語の冒頭語及び終結語

ご注文・お問い合わせ