アジア学叢書 338巻 支那食糧政策史/支那の食糧事情
発行年月:2020年10月
価格:24,750円(本体22,500円+税10%)
ISBN:978-4-908926-81-5
体裁:A5判・470頁・上製・クロス装
【支那食糧政策史】
原本:(支那文化叢書)人文閣・1941・昭和16年刊。
(著者)「中国の民食調節は既に三千余年の歴史を有し時々の改革は取つて以て今日の模範とすべき点が多い。その大要を簡明にし、その利害を究め現代社会に前代の長所を採入し、損益を斟酌することこそ食糧政策の根本である。(参考書籍としては経伝、子書及び各史食貨志、十一朝東華録、大清会典事例、馬氏文献通考、続文献通考、皇朝文献通考の諸書を主とし、此の外には通志、通典、荒政叢書、楊景仁の籌済篇、国際条約大全、通商章程成案彙編、海関貿易報告冊、…王芸生の六十年来中国と日本、張文襄の公電稿、皇朝経世文正続二篇、太平御覧及び説文等々)」
(訳者)「由来支那は「饑荒の国」と呼ばれ四千年来不災の年なく不荒の年なしと言つても過言ではなかつた。故に統治の要諦は「食ヲ足ス」――足食製作にあり、歴朝皆之を旨とし食糧問題の解決に全力を傾倒したのであった。本書はこゝに重点を置き上古より清末に至る迄の一貫した食糧政策を組織的、系統的に叙述したもので、饑荒の国支那が食糧問題に如何に悩み如何にその解決を図らんとしたかを説いて間然する所がない。」
【支那の食糧事情】
原本:(調査資料第6輯)東亜経済懇談会・1942・昭和17年刊。
「云ふまでもなく支那は農業国であり、四億の民の約八割が農業に従事してをり、彼等農民達はこれによつて生活してゐるものである。又その広大なる土地に就て見るに可耕地と云はるゝ土地は殆んど開拓し尽され、平野は勿論山腹までにも所謂梯田なる田圃を形成してゐる。従つて農産物の産出量も相当多量であることは言を俟たぬが、農業人口に比しその生産額の比較的少ないことは事実であつて、これ実に支那が人口過剰なりと云はれる理由の一つである。」
【支那食糧政策史】
【目次抄】1.上古より明代迄――中国穀物の根源/虞夏商周/春秋戦国/常平倉の創制と両漢三国時代/両晋、南北朝/隋代義倉制度の建立/唐代両倉の興廃と関中食糧の調節/宋代義倉/常平倉と青苗法/唐宗の和糴/宋代の災荒救済/遼、金/元代の災荒救済/明代の予備倉/明代社倉/明代の常平倉及び貯倉建築法/明代の災荒救済/2. 清代/清代食糧政策の概述/農耕の勧奨/屯墾事業の進行/人口と倉穀の消長/常平、社、疑諸倉の制度及び其の実況/漕運と京畿食糧との関係及び其の弊害/食糧の調節/食糧生産の保護/災荒の処理/災荒の賑済
【支那の食糧事情】
【目次抄】1.東亜共栄圏内に於ける支那食糧資源の地位/2.支那の農業と食糧農産資源/3.支那に於ける一般食糧問題/4.支那の食糧国土計画(生産計画、貯蔵・輸送、加工精製・保存、配給・輸出)/5.支那の米麦改良増産計画(改良の重要性、組織・決定原則、区画・生産概況)/6.北支に於ける食糧増産方策(耕地面積拡大、工作技術改善、良品種育成、鑿井・治水・防旱・防湿、病虫害と薬材、土壌地力の転化、化学肥料)*以下、米、麦類、高粱、粟、玉蜀黍、豆類、落花生、薯類を地域別(北支・中支・南支・蒙疆)に分析
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