森田思軒とその交友―龍渓・蘇峰・鴎外・天心・涙香『森田思軒とその交友―龍渓・蘇峰・鴎外・天心・涙香』白石静子監修 川戸道昭・榊原貴教・谷口靖彦・中林良雄編著 B5判上製 120頁 本体価格 3,300円 【収録内容】 監修者のことば 女三代の守り手 白石静子 第一部 森田思軒とは… 川戸道昭・榊原貴教 当代きっての人気作家(思軒とヴェルヌ/思軒とポー) フランス人道主義の紹介者 児童文学のパイオニア 気鋭の批評家(森鴎外の依頼した『文づかひ』の批評/若松賤子『小公子』の批評/坪内逍遙『牧の方』の書評) 明治文化の創造者(思軒の主な協働者/趣味の人・思軒) 第二部 森田思軒 その生涯・業績・交友 川戸道昭・榊原貴教 誕生(笠岡) 少年期 啓蒙所(姉の病の全快を祈願) 慶應義塾(大阪・徳島・東京三田)(思軒と福澤諭吉/慶應義塾で学んだこと/三田の同胞たち) 興譲館(井原)(「ふとん蒸し」の難を逃れる) 報知社入社(東京薬研堀)(再び東京へ/文壇デビュー/文学者か政治家か/報道記者) 翻訳家思軒(「報知叢談」の開設/新しい文章の模索/方針の大転換/人気作家思軒) ユゴーの紹介と社会の罪(思軒とユゴー/弱者への眼差し/思軒と蘇峰) 編集者思軒(家族/『報知』再建の秘策/村上浪六を文壇に送り出す/思軒が序文を寄せている書物 /作品が収録された書物) 報知社を去る(なぜ思軒の原稿は長いのか) 多彩な交友関係 根岸派の集い(岡倉天心との交際/根岸派の川上演劇総見) 『萬朝報』へ(思軒と涙香―受け継がれた志) 終焉(未完に終わった思軒全集/遺族のその後) 備中国笠岡―森田家三代とその周辺― 谷口靖彦 明治二十年代の思軒愛読者―正宗白鳥の場合― 中林良雄 思軒 森田文藏年譜 中林良雄・谷口靖彦 森田家・白石家家系図(抄)/参考文献/あとがき |